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JR可部線を旅する人へ

 

広島から、太田川中流の可部駅まで、可部線は町を走ります。
この30分の路線は生き残り、可部駅から終点の三段峡駅までの1時間半が、
今回廃止ということになりました。 盲腸みたいな扱いです。
ちがうぞ!
そんな思いを込めてこの地図を作りました。

可部駅をでるとすぐ、線路と太田川とはよじり合った縄のように蛇行して、
中国山地の谷間をさかのぼります。 地図と一緒に見てください。

切り立った山腹と明るく広い川の両岸という不思議な景観ですが、
太田川が、洗濯板のように重なる断層谷を横に断ち切って蛇行しているからです。
川沿いに村々が点在しています。
だいたい川の湾曲の内側に村があり、湾曲の外側は崖が迫り、深い淵や急流があります。
 

このようすを、江戸時代の画人岡岷山は絵日記に描いて、
「急流ありてハ又たるミ、たるミありてハ又急流あり」と文章を添えました。
 

少し前までは、太田川流域の村を結んでいたのは峠道であり、渡し舟でした。
急流に乗って、河口に人や物資を運ぶ舟運も盛んでした。 
いまは忘れられた人々の暮らしですが、右に左にゆっくりと川を渡る線路の旅は、
まるでタイムマシンのように、かつて太田川を中心に、
人々の生活が営まれていたことを実感させてくれます。

忙しく自動車で走り回る生活から、すこし身を引き離してみようかというこれから、
可部線のあたらしい役割がありそうです。(トンビ)

                                       

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